Q2


「そろそろ皆さんがいらっしゃるころですね…」

「そうですね。ルヴァ様、今日のお茶は何にしましょう」

「あ、昨日、新茶が届いたんですよ。これにしましょうか」

ルヴァは嬉しそうに、取り出した包みを開ける。

「いい香りですね」

「そうでしょう？　皆さんがいらっしゃる前に、試してみます？」

「えぇ、ぜひ」

ルヴァとリュミエールは楽しそうに微笑み合って、お茶の支度をした。




やがて、予想通り来客がやってくる。

「おっはよ〜、ルヴァ〜、リュミちゃ〜ん♪」

「よお」

「いらっしゃい、オリヴィエ、オスカー」

「おはようございます」

「う〜ん、相変わらずほのぼの〜としてるねぇ、ここは」

「何言ってるんですか、オリヴィエ」

ルヴァはほんのりと笑って新しくお茶を淹れる。

オリヴィエとオスカーが新茶を味わってまったりとしたころ、賑やかな笑い声がして、年少守護聖たちが姿を現した。

「来たね、悪ガキども」

面白そうにオリヴィエが手を振る。
ゼフェルが大げさに顔をしかめた。

「相変わらず集まって茶ァ飲んでやがんな。まったくヒマなやつらだぜ」

「おい、それはお前らも同じだってことに気が付いてるか？」

オスカーが声をあげて笑った。

「あぁ、確かにそうですね！」

マルセルがもっともらしくうなずいて笑う。
ランディは何のことだかピンとこなかったようで、そっとマルセルの袖を引っ張って「何がどうだって？」と尋ねた。


「さぁ、お茶がはいりましたよ。お菓子もありますからね〜」

ルヴァの声に、子供たちは喜んでテーブルに着いた。



「そういえば、あんたたち昨日は忙しそうだったねぇ」

クッキーをつまみながら、面白そうにオリヴィエが言った。

「あぁ、確かに忙しかったな。午前も午後も出掛けなきゃいかん用務があって執務室にいられなかった」

オスカーが思い出すように宙に視線を投げながら言った。

「そうですね。僕たちも１日中出掛けてました…」

「うん、そうだった。俺たちみんな違うところに行ってたよな」

「ま、１日執務室に座ってるよりは変化があっていーけどよ」

少年たちも口々に言い合う。
それを聞きながら、リュミエールがそっとお茶をついで回った。

「それはお疲れ様でしたね」

「あぁ」

オスカーはわざとらしくため息をついてみせる。

オスカーと少年たちは、前日のことを話し始めた。
午前中、４人はそれぞれ王立研究院、王立図書館、王立派遣軍、補佐官執務室のどれかに出掛け、午後にはまたその４ヶ所のうちの別の場所に行っていたのだった。

マルセル「えっと、午前中にランディが行った場所には、午後はゼフェルが行ってたんだっけ？」

ランディ「オスカー様は午前中図書館にいらしてましたよね？」

ゼフェル「俺は午後補佐官執務室に行ってたぜ」

オスカー「ランディは午後図書館にいたな」


「おや…」とオリヴィエは苦笑を浮かべる。

「午前中に研究院にいた誰かさんは、思い違いをしてるね。言ってること間違ってるよ」

オリヴィエはルヴァとリュミエールに向かってニヤリと笑った。

「ねぇ、午前と午後に誰がどこに行ってたか、わかる？」

問：４人が午前と午後に行った場所を答えてください。

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