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Q2
| マルセル提供のケーキも綺麗に片付き、お茶のお代わりをしようかという頃、執事が炎の守護聖の来訪を告げた。 「よお、邪魔するぜ」 声と共に精悍な姿が現れる。 「あ〜、オスカーいらっしゃい」 「オスカー、なんだか最近顔見なかったねぇ」 「ああ。視察やら何やらで外に出ることが続いたからな。聖地が久し振り〜って感じがするぜ」 イスに腰を下ろしてふぅ〜と息を吐く。 その前にお茶を出しながら、ルヴァがクスリと微笑む。 「今日も視察からのお帰りでしたか」 リュミエールが尋ねると、オスカーは「あぁ」と答えてフッと片頬で笑った。 「ついさっきな、帰ってきたところだ。例のＳ−１８μだ。来週はお前も忙しくなるぞ」 リュミエールは静かに頷く。 「それって、炎のサクリアが暴走しかかってるって、例のあの星？」 「えぇ、そうです、オリヴィエ」 「炎のサクリアはほとんど押さえられたと思う。後は水のサクリアとのバランスが重要になる」 「あ〜そうですねぇ。リュミエール、気を付けて頑張ってくださいね」 「はい。ルヴァ様」 大人たちの会話を聞いていた少年たちは、なんだかたいへんそうだな、と顔を見合わせあう。 週が明けて、火の曜日の昼近く、ルヴァは資料を探して執務室の壁を埋める書架を調べていた。 「ルヴァ、いるか」 突然、地の執務室の扉が開いて、ゼフェルが入ってきた。 「おや、何か用でしたか、ゼフェル」 「用って程でもねーけどよ…」 「座っててください、今そちらに行きますから」 「あぁ」 ゼフェルは脇にあるソファに座り込む。 可動式のはしごを降りてきたルヴァがお茶を淹れているのを見ながら、ゼフェルは話し出した。 「今日はリュミエールが例のなんとかって星に行ってんだろ」 「えぇ。たいそう微妙なサクリアの調整ですから、現地に行ってサクリアの状態を身体で感じる必要があるんですよ」 「ふ〜ん。…なぁルヴァ」 「何です」 ルヴァはゼフェルの前にお茶のカップを置きながら応える。 「そういう場合は、確かにそこに行かなきゃいけねーと思うけどよ…」 「はい？」 「そんな状況じゃなくっても、最近視察だのなんだので外に行かされることが多いと思わねーか」 「それは…まぁ、確かに多いといえば多いかもしれませんけれどねぇ…」 「多いんだよ！ これ見てくれよ」 ポケットから何か出そうとするところへ、ノックの音がしてオリヴィエが入ってきた。 「ルヴァ、そろそろランチしない…おや、珍しいね、ゼフェル。 ルヴァ、何かあった？」 「いいえ、ゼフェルが最近視察が多すぎるんじゃないかって言って…」 「ちょうどいいや、オリヴィエも見てくれよ」 ゼフェルはポケットから折りたたんだ紙を引っ張り出した。 「俺たち、最近の視察の数を調べてみたんだ。…あれ？ あーっランディの野郎…」 「どうしました、ゼフェル」 「あ、あぁ、すまねぇ。 これなんだけどよ」 ゼフェルが広げて差し出した紙を、ルヴァとオリヴィエは覗き込んだ。 そこには一つの表が記されていた。 「これ、何の表なの？」 「この３週間に、どのくらい外に出掛けてるかってヤツだ。俺ら３人と、オスカーとアンタの５人分な」 「へぇ〜私も入ってるの。 でも、これ空欄ばっかじゃない」 「そうなんだ。これ、３人で書き込んだんだけどよ、ランディの野郎、間違えたらしいや」 「どういうこと？」 「時間が経ったら文字が消えちまうってペンを使って書いたんだな、これは」 「何でそんなペン置いとくのよ」 「いつかあいつを驚かせてやろうと思ってたんだよ。 あ〜あ、これじゃ何にもならねーな」 ゼフェルは悔しそうに表を眺めた。
「何か覚えていることはありませんか、ゼフェル」 「ん？ あ、あぁ、そうだな…」 ルヴァに言われて、ゼフェルは考えた。 「これ、最近の３週間分…３週目ってのが先週なんだけど、確かどの週も全員２回以上だった。 合計が８回だったのが１人で、合計が１２回ってのは２人いた。 合計がオリヴィエより少ないのは１人だけだった。 １週目と３週目が同じってのが１人いたっけ。 ２週目と３週目が同じってのもいたな。俺じゃねーけど。 …だめだ。そんだけしか思い出せねー」 「それだけ覚えていれば充分ですよ」 「あぁ？」 「それだけあれば、表が完成させられるでしょう？」 「ホントか？」 ゼフェルは表を見詰め直した。 |
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問：表を完成させてください。 （上から順にランディ・４・〜・１１ ・・・ 合計・２０・１８・〜 のように答えてください） |
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いかがです、おわかりになりましたか？
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