【№１５５】


Q2



「ふふ～ん、残念だったねぇ～」

勝ち誇ったようにオリヴィエが笑った。

「チッ」

悔しそうにゼフェルが舌打ちをする。

「こんなはずじゃなかったのにな…」

「オリヴィエ様に挑戦するのは１００万年ほど早いようだね～」

「んなことあるか。もう１回だ。今度こそ…」

慌てて考え出すゼフェルを、ニヤリと笑ったオリヴィエが止める。

「おっと、今度は私の方からだよ」

「どーゆーことだよ」

「そっちからの出題ばっかりじゃ不公平でしょーが。攻守入れ替えで、今度はこちらから問題出してあげる」

「は…？」

「それとも逃げる？」

ゼフェルの頬がカッと紅潮する。

「バカヤロー、誰が逃げるか。わかった、見事解いてやるから、さっさと問題出せ」

「ＯＫ。ちょっとだけ待ちな」

オリヴィエは微笑みながら考え始める。
マルセルとランディは心配そうにゼフェルを見詰めていた。
ルヴァとリュミエールは、新しいお茶でも淹れましょうか、とささやき合って、お茶の支度をし始めた。

すぐにオリヴィエはにっこりと笑って言った。

「これでよし、と。じゃあ問題を言うよ」

「お、おお」

「なんならマルセルやランディと相談してもいいよ～」

「んなもん、いるかよ。俺１人で充分だ。さあ言え」

「ん。こんな問題だよ。

私たち中堅守護聖とルヴァの４人で湖で釣りをしたら、全員１匹以上４匹以下で違う数の魚を釣ったんだよ。
で、オスカーとリュミちゃんがこんなことを言うんだ。

リュミエール「オスカーの釣ったのは１匹ではありません」
オスカー「ルヴァの釣ったのは１匹じゃないぜ」

どちらの発言も、自分より多く釣った人についての発言はウソで、少ない人についての発言なら真実だよ。

さあ、誰が何匹釣ったかわかるかな」

「おう、わかるさ。ちょっと待ってろ」

ゼフェルは手元のメモ用紙にあれこれ書き付けて考え始める。

「あ～いい香りだね～」

差し出されたお茶を味わって、オリヴィエが満足そうに微笑む。




　　　問：４人がそれぞれ何匹釣ったかを当ててください。

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