今回の問題はいかがでしたか？
【№１４５】 Q2 「なんだか走る前に思いっきり疲れた感じがする…」 問題を解き終えたオスカーはバッタリとテーブルに倒れこんだ。 「でも、とにかく正解したんだから、偉い偉い」 オリヴィエは笑いながらオスカーの頭をグリグリと撫で回す。 「さ、お茶を淹れ直しましょうか」 ルヴァがにっこりと微笑んだ。 新しいお茶と新しいお菓子で、あれこれと話が弾む。 話の途切れたところで、ふとルヴァがオリヴィエとリュミエールにすまなそうな視線を向けた。 「そういえば、オスカーにばかり問題を出してはあなたがたに申し訳ないですよねえ」 そう言うと、ルヴァはさっそく何かを考え出す。 「ああ、そんな、申し訳ないなんて全然ないから…」 ルヴァの意図を察して、オリヴィエは慌てて打ち消した。 「ええ。ルヴァ様、どうぞお気になさいませんように」 リュミエールも笑顔でうなずく。 ルヴァは２人に向かって嬉しそうな笑顔を浮かべた。 「ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。すぐですから待っていてくださいね」 ルヴァはまた考える。 その様子があまり楽しそうだったので、リュミエールもオリヴィエもそれ以上は何も言わずにルヴァを見詰めていた。 少しして、ルヴァは目を上げてオリヴィエとリュミエールを見た。 「お待たせしましたね。用意はよろしいですか」 「ああ、いつでもいいよ」 「わたくしもです。ルヴァ様、問題をどうぞ」 「ええ。じゃあ行きますね」 ルヴァは嬉々として問題を話し始める。 「さっきの４人の少年の名前を使いましょう。 アダムス、ビリー、クリス、ダニエルです。 彼らはそれぞれ好きなことがあって、それは４人とも違うものです。 え～と、順不同に、読書、模型作り、木登り、水泳ですね。 ４人に何が好きか聞くと、こんなふうに答えました。 アダムス 「ダニエルの好きなことは、読書じゃありません」 「ビリーの好きなことは、模型作りじゃありません」 ビリー 「僕の好きなことは、木登りです」 「ダニエルの好きなことは、模型作りじゃありません」 クリス 「僕の好きなことは、木登りです」 「ビリーの言ったことは、２つとも本当です」 ダニエル 「アダムスの好きなことは、水泳です」 「クリスの言ったことは、２つとも本当です」 ４人の発言は、両方ともウソということはありません。 さあ、４人の好きなことがわかりましたか」 オリヴィエとリュミエールはそれぞれの出した結果を見せ合って、あれっという顔になり、もう一度考え始めた。 オスカーは最初っから傍観者を決め込んでいる。 ルヴァは楽しそうに湯飲みに手を伸ばした。 |
| 問：４人の好きなものを当ててください。どう考えたかも説明してくださいね。 |
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