２００１．６．６
２００１．６．６
誰もいねぇや・・・。まだみんな寝てる時間だもんな。 風が気持ちいい････ 夜明け前の聖地ってこんなに綺麗だったんだな。 もうすぐ陽が昇ってくるってのを予感させる空も、 キンと冷えた空気も、 何もかもがイイ感じだ････ 夜明け前に出歩くのは別に初めてのことじゃねぇ。 外の世界へ遊びに行って朝帰りしたことだってある。 だけど、こんなふうに感じたことなんて１度もなかった。 ただ、まだ朝になってねぇなってだけだった。 こんなふうに････世界が美しいって思えたことなんてなかった。 やっぱり、あれか？ 特別な朝ってヤツか？ そうだよな。 だってよ、ただの朝帰りじゃぁねぇもんな。 なんたってよ、ゆうべは 『好きなヤツと朝まで一緒にいた』ってヤツだぜ。 へへっ。 「朝ご飯を食べておゆきなさい」って言ってくれたけどよ、 なんだか、顔合わせるのが････あれだよ、 照れくさい････っつぅのか？ どんな顔していいかわかんねーから 「またな」っつって出てきちまった。 だってよ････ あいつ、 すごく、その、なんだ････ 可愛かったんだよ、チクショー！！ そりゃ、普段からとろとろしててよ、 ホントに俺よか年上なのか？って思うくらい頼りないところがあって･･･ モノ知ってるとかむちゃくちゃ頭がいいとかってのとは別に、 こいつは俺が守ってやらなきゃって思ってたさ。 嬉しそうにふわっと笑った顔に見惚れたこともあったさ。 だけど、だけどよ、 ターバン取ったあいつは、 ウソだろって思うくらい普段と印象が違ったんだ。 なんかぐっと若いっつぅか、幼い感じになってよ、 恥ずかしそうに微笑んで俺を見た時なんて････ あーもう俺このまま死んでもいいやって思っちまったぜ、いや、ホントにさ。 そうして、俺の腕の中であいつは････ あーもうとにかく！ なんもかんも全部、ぜんぶ、ぜぇ〜んぶ！！ むちゃくちゃ可愛かったんだよ、あいつは！！ ホントはあのまんま朝まで一緒にいてよ、 「好きだぜ」って笑いかけてやりたかったんだけどよ････ 俺もまだまだ未熟だってことかな。 ずっと、ずっと見ていた。 俺のモノにしたいと思い続けていた。 思い続ければ願いって叶うものなんだな。 守護聖なんてモノになっちまって、こんな聖地に閉じ込められて、 運命を呪ったこともあるけどよ、 守護聖になってなかったら あいつに巡り合うことも無かったんだって考えると、 守護聖になったのも悪くなかったかもしれねぇな。 って、俺もたいがい単純なヤツだよな。 でも、いいや。なんでも。 だって、俺、今幸せだからさ。 これから、あいつと一緒にもっともっと幸せになってやるぜ！ 見てろよ！！ しかしなー････ あいつのこと好きなのは俺だけじゃないんだよなー。 ジュリアスやクラヴィスは付き合い長いってだけで親しげにしてるし、 オスカーは機会見つけちゃ甘い言葉かけてるし、 オリヴィエはなにかっちゃ抱きついてるし、 リュミエールはしょっちゅう一緒に茶ァ飲んでるし、 ランディ野郎は柄にも無く読書なんてのを始めてやがるし、 マルセルは花が咲いたって言っちゃぁ届けてるし････ あいつは誰にでも優しいからなー 誰もがみんなあいつの周りに集まってくる。 誰もがみんなあいつのこと好きだって思ってる。 だけど、だけどよ！！ いいか、てめぇら、よーく聞け！（あぁ、ホントに世界中に向かって宣言したいぜ） ルヴァは、もう俺のもんだ！！ もうずっとずぅっとべたべたに甘えて、いちゃいちゃして、 いつだって二人でいるんだ！！ わかってるか、てめぇら。 ざまぁみろ！！バッキャロー！！！ |
ゼフェル君青春の雄叫び・・・・（笑）
ゼフェル君とルヴァ様の組み合わせもなかなか楽しいです。
なんか、このふたりは、どちらかがマイペースでどんどん進んでいって、
もう一人が振り回されておたおたするっていう感じがします。どちらが主導権握っててもいいです（笑）
あくまで昼間の行動に関して、ですが（爆）
