Room No.1

ルヴァは壊れた壁と散乱した書籍を前に呆然としていた。
さっき昼食に出かけている間にゼフェルのエアバイクが突っ込んできたのだ。
その時間、ゼフェルはルヴァと一緒に食事をしていたのだが、どうやら誰かがゼフェルのエアバイクをいじったあげく、エアバイクが暴走したらしい。エアバイクは無人のまま聖殿に突っ込んだ、と目撃した警備兵は証言した。
「これを片付けないことには仕事になりませんねぇ…」
ルヴァは小さなため息をついた。
ゼフェルは怒りに燃えながら、半壊したエアバイクを運んでいったきりだ。

ドアが開いてジュリアスが入ってくる。
「ジュリアス、どうでしたか」
「ルヴァ。犯人はわかったぞ」
周りの惨状に目を向けながら、ジュリアスはルヴァの傍まで進んだ。
「目撃者の証言によれば、事件の時すぐに庭へ回ると４人の守護聖を見たということだったので、４人を呼んで事情を聞いた」
ジュリアスは、こころなし楽しそうな表情で１枚の書類をルヴァに渡した。
「４人の証言はこのようなものだったが…」
「ジュリアス、これは…」
「本当のことを言ったのは、一人だけだったのだ」
「一人だけですか」
「あぁ、そうだ」
ルヴァは文面を見直す。
「そうだったのですか…」
「あぁ、後でこちらに寄越すから、たっぷりとこき使ってやれ」
「えぇ、そうします」
ルヴァは苦笑を洩らした。



問題１：ゼフェルのエアバイクを暴走させたのは次のうち誰でしょう？
　　　　　　　
オリヴィエ オスカーがやったのよ。アタシは止めようとしたんだけど…
オスカー いや、やったのはマルセルだ。
ランディ とにかく、俺じゃないです。
マルセル オスカー様、ひどい…僕がやったなんて…。オスカー様は嘘ついてます。

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