それでは第99回の解答&解説です。
解説はおなじみ地の守護聖ルヴァ様です。
それではルヴァ様、よろしくお願いします。


A1

はいはい〜、では考えてみましょうね。

1枚の写真に楽しそうに笑う3人の男が写っていた。
それは、親戚の4人が集まったときに、その中の1人が撮った写真である。
4人をA、B、C、Dとすると
1)AはBの兄で、BはCのおじ。
2)DはBのおいだが、AはDのおじではない。
3)DはCの兄で、CはAの息子ではない。
では、この写真を撮ったのは、A、B、C、Dの誰か。

という問題でしたね。
何をどう考えたらいいのか悩んだ方はいらっしゃいますか?
ええ、オスカーも戸惑ったみたいですねぇ。

落ち着いて問題文を読み返してみましょう。
写真を撮ったのは誰かということですが、写真を撮っている人間は写真に写ることはできません。
ええ、セルフタイマーでも使えば別ですけれどね。
でもこの場合は4人の中の3人しか写っていませんから、素直に、写っていない人が撮ったと考えられます。
つまりこの問題は、写真に写っていない人物を特定できるか、という問題なのです。

手がかりは1から3のデータですから、ここから4人の関係を確認しましょう。
1)から、AとBは兄弟で、Aは兄(♂)、BはCのおじですから男性、つまりAの弟(♂)です。
3)前半から、CとDは兄弟で、Dが兄(♂)です。
2)から、CとDの兄弟はBではなくAの子供となりますが、3)後半からCはAの息子ではありません。
あ、あの…
ここまで考えて、「CとDの兄弟はAの子供なのに、なんでCはAの子供ではないのだ」などと考えて悩んだりした方は…いらっしゃいませんよね…?
早とちりはいけませんよ。
子供は息子だけではありません。
息子でない子供もありますでしょう? ええ、娘の場合ですね。
そうです、CはAの娘(♀)ということですね。

写真に写っているのは3人の男性ですから、写っていないのは女性のCです。
ということで、この写真を撮ったのはCの女性、というのが答です。
いかがでしたか?


A2

では次にいきましょうか。

1本道を歩いていくと、あるところで道が2つに分かれていて、片方は天国へ、もう片方は地獄への道だが、どっちの道がどっちに行くのかは見ただけではわからない。
分かれ道には悪魔と天使がいて、天使は天国への道の方に、悪魔は地獄への道の方に立っているが、どちらも人間に化けているので、どちらがどちらなのかはわからない。
もちろん天使は必ず本当のことを言い、悪魔は必ずウソをつく。
この天使と悪魔のどちらかに質問をして、どちらの道がどちらに続いているのかを見分けるにはどうしたらよいか。
ただし、できる質問は『こっちへ行くと天国ですか』と『こっちへ行くと地獄ですか』の2とおり。
なるべく少ない回数で見分けるには、何回、どう聞けばわかるか。


こんな問題でしたね。
前回の問題と違うのは、天使と悪魔がそれぞれ天国への道と地獄への道に立っているということと、質問の内容が限定されているということです。よろしいですか。

さて、前回のように天使でも悪魔でも同じ答えになるような質問、というわけにはいきませんね。
この質問の内容では、天国への道を指して聞いても地獄への道を指して聞いても判断はつきません。

たとえば、1方の道を指して「こっちへ行くと天国ですか?」と尋ねた場合、
それが天国への道なら、天使は「イエス」悪魔は「ノー」と答え、
それが地獄への道なら、天使は「ノー」悪魔は「イエス」と答えます。
どちらが天使でどちらが悪魔なのかがわからないので、この答では識別の材料にはなりません。
「こっちへ行くと地獄ですか」と聞いた場合は「イエス」と「ノー」が逆になるだけです。


ではどうしたらよいのでしょう。
天使も悪魔もそれぞれ天国への道と地獄への道に立っているのですから、正否のはっきりした質問をして、どちらが天使でどちらが悪魔かを判別すればいいのですが、与えられた質問でそれができるでしょうか?

天国への道と地獄への道の2本の道だけを考えていては解けませんよ。
気が付かれましたか?
ええ、そうです。道はもう1本ありますね。
天国にも地獄にも行かないとはっきりわかっている道――今、自分が歩いてきた道です。
この道を指して聞いてみるとどうなるでしょう?
「こっちへ行くと天国ですか?」でも「こっちへ行くと地獄ですか?」でも、どちらの質問をしても、
天使ならば「ノー」、悪魔ならば「イエス」と答えることになります。
これでどちらの道がどちらに続いているかわかりますね。

ということで、答えは
1回。
今来た道を指して「こっちへ行くと天国(地獄)ですか?」と尋ねる。

となります。

え?
ゼフェルたちの挑戦にうまく答えられたか、ですか?
あ〜そうですねぇ…
オスカーは、苦労していました…かねぇ…(^^;


えーと、解答はこんなところですが、よろしいですか?



はい、ルヴァ様ありがとうございました。

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次回、第100回の問題編は、11月16日の夜中過ぎの予定です。