それでは第７５回の解答＆解説です。
解説はおなじみ地の守護聖ルヴァ様です。それではルヴァ様、よろしくお願いします。 A1 はいはい〜、では考えてみましょう。 それぞれが母国語と何か外国語を話す結果、５人だけで話が通じるということでしたね。 ではデータを確認しておきましょう。 ５つの国はアルザス、ゴート、フェラント、シュヴィツ、ローディー。 ５人の趣味は、読書、旅行、釣り、テニス、チェス。 １、読書が趣味の人とローディー人の会話を通訳したのはシュヴィツ人だった。 ２、チェスが趣味の人が話せる外国語はフェラント語だった。 ３、テニスが趣味の人と読書が趣味の人はゴート語で会話をした。 ４、フェラント人が通訳なしで会話が出来る相手は、釣りが趣味の人とアルザス人の２人だった。 ではいきますよ。 そうですねぇ、まず２と４のデータを見ましょうか。 どの人にも自分の母国語で話す相手と、相手の母国語で話す相手の２人がいるということはわかりますか。 そこを考えると、２と４のデータからアルザス人の趣味がチェスで、話せる外国語はフェラント語だということがわかりますね。 さて、ここで、わかることをまとめてみましょう。 Ａ：１から、〈読書が趣味〉-〔 語〕-【シュヴィツ人】-〔 語〕-【ローディー人】 Ｂ：３から、〈テニスが趣味〉-〔ゴート語〕-〈読書が趣味〉 Ｃ：２と４から、〈釣りが趣味〉-〔 語〕-【フェラント人】-〔フェラント語〕-【アルザス人〈チェスが趣味〉】 こんなふうですね。 さて、テニスが趣味の人と読書が趣味の人は、どちらかがゴート人のはずです。 これを使って仮定を立ててみましょう。 （仮定）テニスが趣味の人がゴート人である。 Ａと組み合わせると 【ゴート人〈テニスが趣味〉】-〔ゴート語〕-〈読書が趣味〉-〔 語〕-【シュヴィツ人】-〔シュヴィツ語〕-【ローディー人】 となります。では、この場合、読書が趣味の人はどこの人でしょう。Ｃと絡めて考えてみてください。 ええ、フェラント人もアルザス人もここにあてはめることは出来ませんね。 従って、この仮定は成り立ちません。読書が趣味の人がゴート人です。 ということで、Ａはこうなります。（Ａ′） 【ゴート人〈読書が趣味〉】-〔ゴート語〕-【シュヴィツ人〈テニスが趣味〉】-〔シュヴィツ語〕-【ローディー人】 これをＣと組み合わせてみましょう。どこの人であるかの５通りが全部出ていますので、釣りが趣味の人をＡ′の趣味が判明していない人にあてはめてみます。こんなふうになります。 【ゴート人〈読書が趣味〉】-〔ゴート語〕-【シュヴィツ人〈テニスが趣味〉】-〔シュヴィツ語〕-【ローディー人〈釣りが趣味〉】-〔ローディー語〕-【フェラント人】-〔フェラント語〕-【アルザス人〈チェスが趣味〉】 そして、アルザス人がアルザス語でゴート人に話す、ということで、無事一周しました。 後は、フェラント人の趣味を、残った「旅行」として完成です。 まとめておきましょう。 アルザス人…フェラント語、チェス ゴート人…アルザス語、読書 フェラント人…ローディー語、旅行 シュヴィツ人…ゴート語、テニス ローディー人…シュヴィツ語、釣り いかがでしたか。 注意深く読めばそれほど困難ではなかったでしょう？ A２ さあ、次の問題にいきましょう。 それぞれの証言はこんなふうでした。 証言A １．その人物は黒い仮面をつけていた。 ２．その人物は白馬に乗っていた。 ３．その人物はリュートを奏でていた。 証言B １．その人物はハープを奏でていた。 ２．その人物は白馬に乗っていた。 ３．その人物は真紅の仮面をつけていた。 証言C １．その人物は黒い仮面をつけていた。 ２．その人物は茶色の馬に乗っていた。 ３．その人物はリュートを奏でていた。 証言D １．その人物は真紅の仮面をつけていた。 ２．その人物は黒馬に乗っていた。 ３．その人物はリュートを奏でていた。 そして、真実の発言の個数は４人全員異なっていた、ということでしたね。 全員異なっているというのは、真実の発言が、３つ、２つ、１つ、ゼロ、ということですよ。 では、それを手掛かりに考えていきましょう。 いきますよ。 え〜、まず演奏している楽器を見てみましょう。 証言Ｂだけがハープで、他はみんなリュートです。 ということは、証言Ｂは３つの発言がすべて真実か、すべて間違っているかのどちらかです。 よろしいですか。（ハープが正しければ、他の人は少なくとも１つは間違っていることになりますし、リュートが正しければ他の人は少なくとも１つは正しいことになりますからね） 仮定：証言Ｂはすべて正しい。 とすると正しいのは、ハープ・白馬・真紅の仮面となります。 証言Ａ⇒×・○・× 証言Ｃ⇒×・×・× 証言Ｄ⇒○・×・× ＡとＤは真実の発言の数が同じですね。 これは条件に反しますからこの仮定は成り立ちません。 証言Ｂはすべて間違っています。 とすると、正しいのは、リュート・黒い仮面です。馬の色はまだ特定できません。 証言Ａ⇒○・×・○ 証言Ｃ⇒○・？・○ 証言Ｄ⇒×・？・○ ここまでくれば簡単ですね。 真実の発言の数が全員異なるためには、馬の毛色は証言Ｃが正しいとすればいいのです。 従って、答えはこのようになります。 証言Ａ⇒○・×・○ 証言Ｂ⇒×・×・× 証言Ｃ⇒○・○・○ 証言Ｄ⇒×・×・○ 正しい状況は、茶色の馬に乗り、黒い仮面を付け、リュートを奏でていた、です。 いかがでしたか？ 最初の取り掛かりさえ見つかれば簡単でしょう。 すべての組み合わせについて真偽の数を確認する、などと総当りで解いた方は…いらっしゃいません、よね？ えーと、解答はこんなところですが、よろしいですか？ はい、ルヴァ様ありがとうございました。 応募してくださった方には正解数に応じてポイントを差し上げています。 今回までの得点はここをご覧ください⇒  今回で１５０点を超えた方と４５０点を超えた方がいらっしゃいます。 芹香様（１５０点）、カプ様（４５８点） 謹んでリクエスト権を進呈させていただきます。 ※応募された方にはそれぞれにメールで結果と獲得ポイントをお知らせしています。 正解発表後２日ほどしても届いていないという方はメールアドレスの間違いなどの可能性がありますので、 こちらまでお問い合わせください。⇒ ＧＯ！ 次回、第７６回の問題編は、夏コミから帰ってきてからになります。一応８月１４日の夜中頃の予定としますが、遅れるかもしれません。ＴＯＰページの記載やＢＢＳにご注意くださいませ。  |