解説はおなじみ地の守護聖ルヴァ様です。
それではルヴァ様、よろしくお願いします。


A1

はいはい、それではまず第１問から考えてみましょうね〜。

問題を整理しておきましょう。
条件はこんなふうでした。
（１）植物学のウィスタリア氏の隣がオーキッド氏の部屋で、そのまた隣は航空力学の人の部屋。
（２）ライム氏の斜め前は人類学の人の部屋。
（３）一番西側のマゼンタ氏の部屋は物理学の人の向かい。
（４）廊下の北側にある地質学の人の部屋は、カーマイン氏の部屋とアンバー氏の部屋に挟まれていた。
（５）マルーン氏の向かいは生物学の人の部屋。
（６）一番東側にある材料工学の人の部屋の向かいは天文学のレグホーン氏の部屋。
（７）アンバー氏は物理学の人ではない。
そして、部屋の図がこうですね。上が北です。

さぁ、考えていきましょう。
（１）と（４）を見てください。
（１）からは、ウィスタリア氏（植物学）―オーキッド氏―（航空力学）、またはその逆、
（４）からは、カーマイン氏―（地質学）―アンバー氏、またはその逆
となりますが、この２つは重ね合わせることが出来ませんから、別々の３人ずつとなります。
（４）の人たちが北側（Ａ〜Ｄ）ですね。

さて、次に（６）との関係を考えてみましょう。
南側に入る（１）の３人を見ると、両側の２人は材料工学でも天文学でもありませんから、一番東のＨには当てはまりません。
つまり、Ｅ、Ｆ、Ｇは
ウィスタリア氏（植物学）―オーキッド氏―（航空力学）、またはその逆となりますが、
さらに（３）との関係を考えると、
一番西のＥはマゼンタ氏あるいは物理学の人ですから、
Ｅ…マゼンタ氏（航空力学）、Ｆ…オーキッド氏、Ｇ…ウィスタリア氏（植物学）となります。
Ａが物理学の人ですね。

では北側を考えましょう。
Ａの物理学の人が（４）の３人と重ならないとすると、Ｄのカーマイン氏あるいはアンバー氏が材料工学ということになります。

次に、Ａの物理学の人がカーマイン氏かアンバー氏のどちらかだとしましょう。
Ａ…カーマイン氏（物理学）、Ｂ…（地質学）、Ｃ…アンバー氏　か、
Ａ…アンバー氏（物理学）、Ｂ…（地質学）、Ｃ…カーマイン氏　か、ですが、
（７）からアンバー氏は物理学ではありませんから、後者はありえません。
Ｄは材料工学の人か、天文学のレグホーン氏のどちらかです。

ここまでの全ての可能な組み合わせを整理してみましょう。

（ａ）

（ｂ）

（ｃ）

（ｄ）

以上の４通りです。
では、残りの条件を考えましょう。
残っているのはこれだけです。
（２）ライム氏の斜め前は人類学の人の部屋。
（５）マルーン氏の向かいは生物学の人の部屋。

ライム氏の場所から考えてみましょうか。
（ａ）ではライム氏の可能性はＡかＣ、斜め前の人類学の人はＦのオーキッド氏となります。
その場合、残ったＣかＡがマルーン氏となりますが、どちらであってもその向かいは生物学の人ではありません。
（ｂ）も同じです。
よって、（ａ）と（ｂ）は却下されます。

（ｃ）ではライム氏の可能性はＢかＤですが、どちらであっても斜め前は人類学の人ではありません。
（ｃ）も却下です。

（ｄ）ではライム氏の可能性はＢかＨです。
Ｂだとすると、斜め前が人類学の人になりません。
Ｈの場合、斜め前の人類学の人はＣのアンバー氏となります。
残ったＢがマルーン氏だとすると、お向かいのオーキッド氏が生物学の人となって、全部の条件が満たされます。
ということで、これが答ですね。

試行錯誤を重ねれば、解けるはずです。
条件を読み間違えないことが重要ですよ。
まとめておきましょう。

A２

では第２問を考えましょう。

Ａ、Ｂ、Ｃの３人がいて、天使と悪魔と人間だということはわかっているが、誰が何なのかはわからない。
天使は常に真実を述べ、悪魔は常にウソの発言をする。人間は真実もウソもどちらでも言う。

これが前提条件で、

最初にＡが「Ｂは人間だ」と言い、次にＢが「Ｃは人間だ」と言い、その次にＣがＡとＢのどちらか１人を指差して「こいつが人間だ」と言った。
それで、３人のうち、誰が人間かがわかった。

という状況から、Ａ、Ｂ、Ｃのうちの誰が人間かを答えるという問題でした。
Ｃの発言を聞いてわかった、ということが大きなヒントになりますから、気を付けてくださいね。

さて、ＣはＡとＢのどちらを指差したのでしょう？

ＣがＡを指差して「こいつ（Ａ）は人間だ」と言ったと仮定してみましょう。
すると、ＡがＢを、ＢがＣを、ＣがＡを「人間だ」と言っていることになります。
もし、Ａが真実を述べて言っているとすると、Ｂが人間、Ａは天使で、Ｃは悪魔ということになります。
もし、Ｂが真実を述べて言っているとすると、Ｃが人間、Ｂは天使で、Ａは悪魔ということになります。
もし、Ｃが真実を述べて言っているとすると、Ａが人間、Ｃは天使で、Ｂは悪魔ということになります

つまり、誰が人間であっても成り立つということですから、
これではＣの発言を聞いてわかるのは無理ですね。
ということで、この仮定は成り立ちません。
ＣはＢを指差して「こいつ（Ｂ）は人間だ」と言ったということです。

とすると、どういうことになりますか？

ＡとＣの２人が「Ｂは人間だ」と言っているのですから、それが真実だとすると、Ｂが人間でＡとＣは天使と悪魔になります。すると、悪魔なのに真実を述べていることになってしまいますので、この仮定は成り立ちません。
よって、ＡとＣの発言はウソということになります。
ウソを言っているのですから、ＡとＣは悪魔と人間で、Ｂは天使となります。
Ｂは天使ですからその発言（「Ｃは人間だ」）は真実です。
従って、Ｃが人間ということがわかるのです。
Ａが悪魔、Ｂが天使、Ｃが人間ですね。

いかがですか？
整理をして考えてゆけば、そんなにややこしくはないでしょう？

確認しておきましょう。
答えは、Ｃが人間　でした。

え？
ええ、クラヴィスはたぶんすぐにわかっていたと思いますよ。
「わからぬ」と答えて、ジュリアスにお説教されたり自慢されたりしていましたけどね。



え〜と、解答解説はこんなところですが、よろしいでしょうか？



はい、ルヴァ様ありがとうございました。

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