ハサンが言ったのは
『今日の午後、私の父の娘の娘の、１人しかいないいとこの父親を見かけた。それはすばらしい男で、顔立ちもいいし、知的で愉快なヤツだ』
ということでしたね。
つまり「私の父の娘の娘の、１人しかいないいとこの父親」とは誰か、ということがポイントになります。
では、まず「私の父の娘の娘」を考えてみましょう。
ハサンは男性ですから、「私の父の娘」は彼の姉か妹ということになりますね。
従って、「私の父の娘の娘」とはハサンの姪のことです。
そうして、ハサンの姪の「１人しかいないいとこ」とはハサンの息子以外にはいません。
では、その「いとこ（ハサンの息子)の父親」が誰を指すのか、おわかりになりますか？
えぇ、そうです。「ハサンの息子の父親」はハサン自身ですね。
これで、「ハサンは誰をどこで見かけたのか」という問の前半は解けました。
ハサンが見掛けたのはハサン自身です。
では、問の後半です。
自分自身にはどこで会うことが出来るでしょう？
たぶんあなたも毎日何度か、あなた自身と出会っていらっしゃると思いますよ。いかがですか？
えぇ、自分と会うといえば、代表的なものは鏡の中でしょうね。
ということで、答は、
ハサンは自分自身を鏡の中に見掛けた
ということです。
え？何かだまされたような気がする、ですって？
困りましたねぇ…。
問題文と解説をよく読んでくださいとしか言いようがありません。
もう一度考えてください…
A2
ふう…では第２問にいきましょう。
Ａ、Ｂ２つの時計はどちらも進むか遅れるか、とにかく正確な時計ではなさそうです。
そして、問題の条件はこのようなものでした。
夜９時にＡの時計を正確な時刻に合わせた。
朝見ると、Ａ、Ｂ共に７時１０分を指していた。
正午にＢの時計が正しい時刻を指しているのを確認した。
午後のある時に、Ａの時計は５時２０分、Ｂの時計は４時５０分を指していた。
で、このある時とは正確には何時何分か、というのが問題ですね。
では考えてみましょう。
あぁ、そうそう、夜９時のＢの時計については、何時を指していたのかはわからないのですからね。
間違えないでくださいよ。いいですか。
さて、ではまず、Ｂの時計だけを見てください。
７時１０分−−正午−−４時５０分の３つのデータが提示されていますが、この３つの時刻を見て、何か気付きませんか？
７時１０分から正午までは、４時間５０分。
正午から４時５０分までは、４時間５０分。
えぇ、そうです。正午は７時１０分と４時５０分の中間の時刻だということですね。
では、これを利用して…
Ｂの時計が正午を指しているとき（それは正しく正午なのですが）、Ａの時計は何時を指しているかおわかりですか？
Ａの時計でもやはり中間の時刻になるはずですから、７時１０分と５時２０分の中間で、１２時１５分のはずですね。よろしいですか？
さぁ、今度はＡの時計について考えてみましょう。
夜９時には正確な時刻に合わせました。
その１５時間後、翌日の正午には１２時１５分を指していました。
これはどういうことかわかりますか。
えぇ、そうですね。１５時間で１５分進んだことになりますから、つまりこの時計は１時間に１分進むということです。
では、それで調べてみましょう。
Ｂの時計から、だいたい４時か５時かその辺りだという見当が付きますね。
Ａの時計は正午に１２時１５分を指しているのですから、それから４時間後の４時なら４時１９分を指します。
５時なら５時２０分です。
あぁ、これで答が出ましたね。
答は、このときの正確な時刻は５時、となります。
どうです、解けてしまえば簡単でしょう？
全部を１度に考えようとするとごちゃごちゃしますから、分けて考えることが大切ですよ。
え、ゼフェルですか？
リュミエールとオリヴィエが頑張ってくれましたからね。私のコレクションはまだ無事でいますよ。
ゼフェルはリベンジだー、もう一回問題だせーって騒いでますけどね。
えーと、解答はこんなところですが、よろしいですか？
はい、ルヴァ様ありがとうございました。
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