「・・・ぁ・・・っん。リュミエール。ダメです」 顔を背けてもリュミエールの唇が執拗に追いかけてくる。 何度も何度も繰り返される口づけにルヴァの躰が熱くなっていく。 「本当にダメですって、風邪が移ってしまいます」 リュミエールの唇がルヴァから離れたのを機にルヴァが言う。 「ルヴァ様の風邪なら喜んで頂きます」 リュミエールはそう言うとルヴァの衣類に手をかけた。 「な、何を」 「寝汗をかいた服のままだとよけいに風邪をひきます」 リュミエールは正論を述べるとそのままルヴァの服を脱がせた。 熱とリュミエールの口づけに侵されたルヴァの躰はほのかにピンク色をしていた。 「ルヴァ様……きれいです」 リュミエールはルヴァの躰を見ながら自分の衣類も脱ぎだした。 リュミエールに見られている恥ずかしさとリュミエールの躰に見入ってしまった恥ずかしさとでルヴァは頬を染め、そっぽを向く。 そんなルヴァの顔を無理に自分の方に向かせ口づけをするとベットが軋むことも気にせず肌を合わせる。 角度を変え何度も合わされるリュミエールの唇は首筋に鎖骨にとあちらこちらに花びらを落とす。 「ぁ・・・あ・・・あぁ・・・っん・・・。リュミ・・・エール・・・。あん・・・」 その唇の動き一つ一つにルヴァは喘ぎ声をあげ、頂上へと向かって行く。 「ルヴァ様、もう少しお待ちください。一緒に参りましょう」 ルヴァの絶頂が近いことを感じたのか、リュミエールは耳元で囁くと、ルヴァの中へと進んでいく。 「・・・っ・・・ぁん・・・」 自分の中に入ってきたリュミエールを感じルヴァは高い声を上げた。 「ルヴァ様いきますよ」 そう言うとリュミエールはゆっくりと動き出した。 「・・・ぁ・・・あ・・・っん・・・。リュミ・・・エール・・・」 「ル、ルヴァ様・・・」 二人の声は次第に大きくなり、リュミエールがルヴァの中で欲望をはき出した。 それと同時にルヴァも欲望をはき出し、意識を手放した。 「ルヴァ様大丈夫ですか？」 ぐったりと動かなくなったルヴァの頬を軽くたたくとリュミエールは声をかけた。 まぶたがぴくりと動くとルヴァはゆっくりと目を開けた。 「よかった。気が付かれましたか」 リュミエールはほっと息をつくと 「すいません。風邪で弱っているルヴァ様を…」 と言葉を続け、そこまでいうと「コホン」と咳をした。 ルヴァはハッとすると 「すいません。リュミエール。もしかして私の風邪が移ったんじゃ」 と謝った。 「そんな、ルヴァ様のせいじゃないのですから謝らないでください。ルヴァ様の風邪なら喜んで頂きますと言ったじゃないですか」 リュミエールはルヴァに笑いかけた。 「ありがとうございます。今度は私がしっかり看病させて頂きますね」 ルヴァはそう言うとリュミエールに口づけをしようと近づいた。 そんなルヴァから逃げるようにリュミエールは身体を動かすと。 「ダメです。またルヴァ様に移ってしまいます」 と言った。 「大丈夫です。私が移した風邪はもう戻ってこないのですから」 そう言うとリュミエールの唇にそっと唇を重ねてみる。ルヴァは唇を離すと 「だからって他の人に移そうとしないでくださいね。私が最後まできちんと看病しますので」 と言った。 「わかってますルヴァ様。この風邪は二人でやっつけましょう」 「そうですね。二人でやっつけましょうね」 二人はそう言うとまた唇を重ねた。 　　Ｆｉｎ
	芹香様、初の裏作品ということで、記念すべきものです（＾＾） なかなかの色っぽさで、いただいた時、ファイルを開いたとたんにドキッとしました。いや、ホントに（＾＾） 芹香様、無理を言ってすみません。すてきな作品をありがとうございました。これで勢いに乗って、裏的作品をどんどん書いてくださると嬉しいのですが…（笑）
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